愛と誠と名探偵 39・40日目

 5月28日、39日目は雨のため再び増毛で停滞。宿にあった漫画を読み漁る。午前中は愛と誠を全巻読んだ。僕はこういったヤンキー純愛漫画に弱い。お気に入りはろくでなしブルースだ。降りしきる雨の中愛とは何か、を考えながら読み進める。

 昼ごはんは増毛のパン屋、「スカンピン」でパンを買う。素朴な味のチリビーンズが美味しかった。ついこの間まで大勢の人で賑わっていた増毛の街はまるで違う街のように静かで、雨と風の音が聞こえた。

 午後は名探偵コナンとビーパルを読む。コナンの漫画は久しぶりに読んだが案外面白かった。最初は蘭姉ちゃんの角が鋭くないことに驚きを隠せず、動揺して内容が入ってこなかった。その後は我が心の師匠である石田さんが特集を書いているアウトドア雑誌、ビーパルを読む。台湾の自転車旅についての記事でとても面白かった。台湾にも行ってみたいな。

 夕飯は一休さんと娘さんの三人で食卓を囲む。チーズハンバーグがメインで久しぶりに家庭の味をいただいた。

5月29日、40日目はついに出発する。長い間慣れ親しんだ増毛を離れることは悲しいが、また戻ってくることを誓う。それでもダラダラパッキングをしていると午後発になってしまった。まぁ今日の行き先はたったの60キロほどなのでゆっくりで大丈夫だ。

 午後イチでぼちぼちいこかを後にする。最後は純子さんに別れを告げて漕ぎ出す。道中何度か振り返ってしまったが、次の目的地に想いを馳せて進む。

 そして今日の目的地、苫前の道の駅に到着。この間は特に何もない。留萌駅に寄ったぐらい。そして温泉に入ってゆっくり過ごす。温泉の休憩室にテレビがあったのでファイターズの試合を見ながら過ごす。こういう時間にブログとか書けば溜めないで済むんだけどな〜。

 それでも見ててよかった。ベテランの田中賢介選手の逆転ツーランで勝ち越し。あまりにもカッコ良すぎた。

 そして夜10時半。嘉門さんに軽トラでピックアップしてもらう。今日の最終目的地はここではなく山奥の朱鞠内である。日本一寒い町、幌加内町に位置するこの町には嘉門さんの師匠とも言える人が住んでいる。そこで一日お手伝いさせていただく。12時過ぎに到着し、即就寝。

走行距離 60キロ