132日目 伊勢神宮へひた走れ
8月30日、道の駅津かわげにて起床。朝は大雨のためテントを撤収した後もしばらく待機する。
1時間ほど待っているが一向に止まないので雨装備を整えて出発する。雨の中走るのは面白くもなんともないし、故障のリスクも上がるし、汚れがひどいしで全く好みではないのだが仕方ない。
雨装備にするとみすぼらしさが増す。悲壮感すら漂う。
雨は止んだり降ったりを繰り返す。途中第三銀行という銀行があり、地元の第四銀行の一個前だ！と喜んでいたが調べてみると何も関係なかった。
松坂市に入ったところで松浦武四郎記念館の看板があったため予定外だが寄ってみることにする。北海道の名付け親として知られる武四郎の名は北海道を回っている時に何度も目にしていた。どうせ雨だし寄ってみると探検家としての武四郎とは別に多くの文化人たちと交流を持ち、国を憂いていた一面を見ることができた。
晩年に作ったという一畳庵は中々の落ち着き空間で僕も欲しいと思った。現在でも国際基督教大に保存されているらしいので帰ったら見に行きたい。
思ったより満足して館を後にすると外は相変わらずの雨だったのでしばらく駐輪場でウトウトしながら待つ。そのまま1時間近く寝てしまった。どこでも寝れる特性を遺憾なく発揮してしまった。
その後は再び雨に降られたりしながら伊勢神宮のお膝元、伊勢市に到着。
伊勢神宮への参拝は明日行う予定なのでまずは禊を済ます。
昔の人は海沿いの二見興玉神社で禊を行っていたらしいが現代人の僕は温泉で禊を行うことにする。いや、現代の価値観と様式に則り仕方なく温泉にした。別に温泉でゆっくりしたいと思って入ったわけではない。しぶしぶだ。
温泉でゆっくりした後は、もとい禊をじっくり済ませた後は雨で疲弊した身体を休め、完璧な体調で参拝に備えるべく、快活に宿を取る。
走行距離 50キロ
道の駅津かわげ→快活クラブ伊勢店
