4287のよろっと自転車日本一周旅

よろっと旅にでようや

133日目 神域

8月31日、快活にて起床。本日は伊勢神宮に参拝する。すでに身が引き締まる思いだ。

まずは外宮へ参る。天照大神の台所係の豊受大神が祀られている。すでに今まで行った神社とは別格の雰囲気を感じる。

多くの観光客がいる中、観光地にありがちな安っぽさは全く感じない。一歩一歩砂利敷きの敷地を歩いていくと外宮に到着。しっかり作法に則って参拝する。

その後外宮の別宮である多賀宮へ。荒御魂を祀っているためこれからの旅に向けてやる気を注入していただく。

そして外宮を後にしようと思い、出口へ。そこでふとなんとなく振り返ると木々の間から外宮の茅葺き屋根が見えた。これぞ日本のチラリズム。他国の宗教建築とは違う地味さ。しかしそれが不思議と心をガシッと掴む。やっぱり日本人に生まれてよかったとしみじみと思いながら外宮を後にする。振り返ったのは何かに呼ばれたのかな。

次に内宮へ向かう。腹が減っていたが内宮にお参りする前におかげ横丁で食べるのも何か失礼かなと思ったので腹ペコのまま参拝する。

橋を渡って境内へ進む。僕は鳥居をくぐる際に一礼するタイプなので何回も鳥居が登場する内宮は大変だ。

五十鈴川の御手洗場を過ぎ、鳥居をくぐって鬱蒼とした森の中に入ると何となく雰囲気が変わる。ピリッと背筋が伸びるような、怖いというよりも畏怖の念の方が強い感覚。たしかにここには神様がいるんだなというのが肌で感じられる。理屈ではなく感覚だが。Don't think.Feelである。ここまで磨かれた雰囲気になるためにはどれだけの時間が必要で、どれだけの人が祈り、どれだけの人の思いが込もれば完成するのだろうか。

ちなみにここまで語っておいてまだ社までは辿り着いていない。それだけ参道が長い。

ついに内宮まで辿り着く。

お参りした後はしばらく内宮の茅葺き屋根を見ていた。ひっきりなしに訪れる他の参拝客のことは全く気にならず天照大神が住むというその茅葺き屋根から目が離せなかった。まぁただぼーっとしていたと言えばそれまでだが。なんで20年ごとに建て替える式年遷宮をして、すなわち2013年から6年しか経っていない屋根が何故あれほどの重圧な雰囲気を醸し出しせるのか考えていた。

そんなことをしていたらおかげ横丁内で伊勢うどんを出す店が軒並み店を閉めていたため少し離れるが街まで降りて伊勢うどんを食べる。コシがないうどんはどんなものかと思っていたが意外と美味しかった。でも店の人に、「伊勢うどん食べるからよそからきた人だね」と言われて、地元の人は食べないんだと思った。

今夜は五十鈴川のほとりの公園で野宿。結界師の世界なら超一流の神佑地なので妖の類が出ないか心配である。今のところポケモンは出るが妖は出ない。

走行距離 10キロ

快活クラブ伊勢店→伊勢神宮外宮→伊勢神宮内宮→五十鈴公園

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