4287のよろっと自転車日本一周旅

よろっと旅にでようや

162日目 モネの愛した庭

9月29日、道の駅田野駅屋にて起床。朝市があることをあらかじめ知っていたので早めにテントを撤収する。が、しかしどうやら朝市で使うスペースだったらしく自転車や荷物をどかしてくれと言われる。職員の方の言い方が少しトゲがあり、起き抜けだったこともあり少しイラッとした。

だがその人から朝飯に食べな、と売り物のパンをくれた。また僕は謙虚さを忘れるところだった。そんな自分を戒めるように噛み締めてパンをいただいた。ゆずのピールが生地に練りこまれたパンの素朴な味とゆずの酸味が絶妙でとても美味しかった。この味を忘れないようにしよう。

道の駅を離れて向かったのは少し内陸の北川村にあるモネの庭だ。なんでもモネの庭と名乗っていいのは本家フランスのモネの庭とここ、北川村のモネの庭の二箇所らしい。

5キロほど内陸に入り、坂を登って入場する。入った途端花の香りが立ち込める。池を中心とした庭は本当に絵画の世界のようだった。モネが生み出そうと熱望し、ついに叶わなかった青い睡蓮もギリギリ見頃だった。


モネの庭を後にし再び海沿いの道に戻る。次に向かったのは三菱財閥の祖、岩崎弥太郎の生家だ。田んぼ特有の強い風に苦しめられながらも弥太郎の家に着く。周りは一面田んぼ。言っては悪いがものすごい田舎だ。現代でこれなので彼が生きた時代はそりゃもう凄かっただろう。

彼の家は思っていたよりも小さく、どこにでもあるような家だった。しかしこの家から日本を代表する財閥が生まれたことがより凄みを感じる。ただ、観光地にありがちな白々しさが感じられず、江戸時代のような雰囲気がそこにはあった。

その後は再び海沿いを走り、高知市に入る。高知市街のゲストハウスに投宿し洗濯やシャワーを手早く済ませて有名なひろめ市場へ向かう。

ひろめ市場では北海道の稚内にあるみどり湯というライダーハウスで知り合ったチャリダーの方としこたま呑んで食べた。その方は日本を反時計回り、僕は時計回りで回っているので高知市で再び会えたのは奇跡に近い。お互いべろべろに酔っ払い話した内容、どうやって帰ったかは全く覚えていない。だが、強烈に楽しかったのは間違いなく覚えている。

走行距離 70キロ

道の駅田野駅屋→高知市

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