163・164日目 土佐の風を感じたぜよ!
9月30日はあえなく二日酔い。そりゃそうだ結局宿に戻ったのは3時過ぎ。服もそのままでバタンキューだった。午後から宿の外を少し散歩。昔ながらのアーケード街、街の規模の割にデカイ飲屋街、昭和の香りただよう街並み。すっかり高知の街の虜になってしまった。同じゲストハウスに連泊。やはりお遍路の方が多いようだ。
10月1日、ゲストハウスをチェックアウトし、まずは高知城へ。チェックアウトの時間ギリギリまで粘ってしまうのは悪い癖だと思う。
宿を出てアーケード街を自転車を押しながら歩く。僕の地元にもアーケード街があるが高知の方が活気があったように思える。ただ、アーケードの途中にある公園には毎日同じ人達が真昼間から酒を飲んでいたのにはちょっと驚いた。
10分も歩けば高知城に着く。現存十二天守の一つでありその佇まいは観光地としてそこにあるのではなく、一国の城としてそこにあることを感じさせる。天守閣に入るにはお金がかかるので天守閣の下まで歩いて登る。絶妙に登りづらい階段、壁に開けられた銃眼、天守への近道と見せかけて行き止まりなど守りの工夫が随所に見られた。
登りきった場所から見える高知の街は山に囲まれた街に見えた。実際には海に近いのだが海沿いに山があるのでそう見える。今まで見たことがない地形だった。
城を降りて自転車で5分ほど走ると坂本龍馬の生家があった場所に着く。昔から例に漏れず幕末、と聞くとテンションが上がる僕は生家の碑の前で龍馬に想いを馳せ、龍馬や土佐勤王党の面々がこの街で生きていたことを想像して一人で感動していた。
その後は桂浜にほど近い海岸にキャンプ場があったのでそこまで走る。近くのスーパーで晩酌のつまみに半額の刺身を買い込み一人で酒盛りを始める。なぜなら10月1日は僕の誕生日だったからだ。思えば本当に一人で迎える誕生日は初めてかもしれない。新潟にいた時は家族がいたし、東京では友達がいた。ちょっと寂しさを感じつつ一人誕生日会は続いた。
走行距離 おそらく20キロくらい
高知市街→種崎千松キャンプ場