224日目 思えば遠くへ来たもんだ
11月29日、公園にて起床。のそのそテントから這い出ると体を動かしている地元の方と目が合う。
その人や後から来た人と歓談しているとあっという間に時間が経つ。それにしても鹿児島に入ったらいきなり話しかけてくる人が多くなった。県民性とかもあるのだろうか。
阿久根市街を抜け、海沿いに走る。ここいらの海はとても青い。ずっと見ていると目が痛くなってくるほどだ。日差しもポカポカ暖かく、ヤシの木らしきものが植えられている道を見ていると、あぁ南国に来たんだなと感じる。
♪思えば遠くへ来たもんだ〜、♪故郷離れて224日目〜と歌って走っているとあっという間に薩摩川内、いちき串木野、日置と街を通過していく。
そこいらから内陸に道が入る。ちょくちょくエゲツない斜度の坂も現れるがチェストーー!と叫んで越えれば問題ない。世間体としては問題あるかもしれないが。
内陸に入って多少平らな場所があると牧場がちらほら見えてくる。牛や豚が満載されたトラックも何度か見た。
そのうち匂いで牧場があるか分かってくる。そう、うんこ臭いのだ。堆肥なのか牛糞なのか彼らの体臭なのか分からないがとにかくうんこ臭い。糞臭い。なんとなく北海道を思い出した。北海道ではよくこの臭いを嗅いだ。まさか俺の身体から発してるってことは無いだろう。無いよな。
そして南さつま市に入りいくつか小高い丘を越えて目的地である道の駅きんぽうに到着。到着したタイミングが絶妙でとびっきりのご褒美になった。
スマホだとこれが限界。こんなもんじゃなかった。
幸いにも24時間空いている休憩所があったのでそこの中で寝ることにする。というか中に葉っぱが散乱し、椅子も机も好き勝手な方向を向いている荒れ果てた休憩所だった。それでも屋根も壁もあるどんな三つ星ホテルにも負けない宿になることだろう。
走行距離80キロ
阿久根総合運動→道の駅きんぽう