215.216日目 西の果て
11月20日、明日日本の本土最西端である神崎鼻へ向かうため、前線基地である道の駅させぼっくすまで前進する。距離的には20キロも無い道のりだが、しんどい坂が待ち構えていた。佐世保は本当に三方を山に、一方を海に囲まれている天然の要塞みたいな所だ。なので佐世保に入るにも出るにも坂越えとなる。
久しぶりに味わうエゲツない斜度にあくせくしながらも前線基地まで移動。端っこにテントを張った。
11月21日、晴天である。一路西へ向かって走る。やはり多少のアップダウンはあるが思っていたほどでは無い。それよりも景色に目がいく。漁港あり、田んぼあり、綺麗なアーチ型の橋ありと退屈する事なく走った。
そしてなんだかんだで最西端の神崎鼻に到着。あくまで本土の最西端なので目の前に平戸島も見える。しかし四肢は充実感に満ち満ちていた。
北海道、根室の納沙布岬から早5ヶ月。多分かかりすぎ。それでも自分の足と相棒の自転車で来たことによる達成感は半端じゃなかった。
残すところ四極はあと一つ、鹿児島の佐多岬だ。
最西端を堪能したあとは来た道を戻って佐世保へ。佐世保の最後の夜となる。教会の横の公園にテントを張って終了。
走行距離 60キロ