4287のよろっと自転車日本一周旅

よろっと旅にでようや

祭二日目 37日目

 5月26日

 相変わらず増毛の祭りに参加。朝からブラブラと祭りを練り歩く。この日はとても暑い日でダラダラ汗を流しながら歩いていた。しかし朝からビールを飲むような愚行はしない。僕はバカではないのだ。

 というわけで日本酒の試飲をする。バカではないがアホだった、、、。

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行ったのは日本最北の酒蔵、国稀。祭り限定のお酒もタダで飲める。普段は好んでは日本酒を飲まない僕だがこの日だけは結構飲んでしまった。朝からほろ酔い、極楽気分である。

 

 その後はステージにかじりつく。陸自の音楽隊の演奏、利き酒大会、エビの唐揚げの早食い大会、インディのライブ、増毛が生んだ世界的料理人、三國シェフのトークショーを見て楽しんだ。

f:id:yotsushu:20190602175914j:image三國シェフ

 

 昼には神輿が宮入りし、餅まきがあった。この餅を昼メシにしようとしていた僕は最高のポジションを確保し臨戦体制である。長年にわたりサッカーのゴールキーパーとしてトレーニングを積んできた僕に死角はない。どんなハイボール、改めてハイ餅にも的確なポジショニングから優れた空間把握能力を活かし確実に捕球、相手の攻撃をシャットアウトするつもりである。

 いざ本番となり、身構える。序盤で一個を捕球。幸先のいいスタートだ。まだまだ餅は撒かれる。しかしここで大きな誤算が生じる。最前列の子供達にたくさん餅が撒かれる。さらに僕の頭を超えてはるか後方に多くの餅が飛んでいく。どうやら最初のポジショニングからミスっていたようだ。これでは優れたキャッチングも空間把握能力も披露できない。あっという間の餅まきだった。結果取れた餅はたった一つ。小腹満たしにもなりゃしない。ビニール袋一杯に餅を入れた子供を見るたびに

「ケッ、そんなに食わねぇだろ。こちとら腹減ってんだよ。ちょいと分けてくれよ。」

と器のちっちぇーことを思いつつ。唯一の餅を噛みしめる。

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 夕食は宿泊者が僕一人であったため宿に隣接するカフェで宿主の一休さんとサシメシ。他にも祭り終わりの地元の方が何人かいらっしゃった。

 一休さんも昔は日本一周のチャリダーで、その旅のお話や宿を始めるきっかけ、なぜ増毛に宿を開いたのかを聞きながらお手製グリーンカレーを頂いた。この時隣に座っていた嘉門さんとも話し、流れで翌日に田植えを手伝うことになった。増毛での運命の歯車が回り始めた日である。

 

走行距離 0キロ