4287のよろっと自転車日本一周旅

よろっと旅にでようや

霧の道をひた走る 62日目

 6月20日、道の駅知床・らうすにて起床。道の駅の端っこの芝生にテントを張った。前日はスポークが折れたショックからやけ酒を煽ったため若干頭が重かった。

 

 テントを片付けて道の駅内のベンチで朝メシを食べる。するとお店の方がこんぶ茶を振舞ってくれた。これはうまい、うますぎる!アミノ酸の暴力だ!!とおかわりもいただくほど美味しかった。そこでは他に千葉から車で来ているご夫妻ともお話し、一緒に写真も撮った。この方々とはこの後も何回かお会いしその度に写真を撮ってもらった。僕の実家に送ってくれるそうなので旅から帰った時の楽しみにしておく。

 

 そんなこんなで出発。昨日までの快晴が出発後しばらくは残っていたが、時間がたつとうってかわってどんよりとした曇天。でも風がないので走りやすい。海もべた凪だ。波一つない海というものはどこか不気味である。

 

 この後は海沿いを走ったり、ちょっと内陸に入ったりしたが景色的には特に変わり映えしなかった。

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 午後からは雲の中のような霧に包まれる。湿気が半端ないので全身ベタベタ。荷物も水を吸う。景色は霧によって幻想的になるけど荷物のや服は絶望的だ。

 

 そして目的地の道の駅おだいとうに到着。この頃には霧はより深まり10メートル先は見えないほどになっていた。この道の駅の裏手には湿地帯が広がっているらしいが何にも見えない。今日はこの道の駅の通路内で寝袋にくるまる。外じゃない分だいぶ寒さもマシになる。店員さんのご好意に感謝。さらにライダーさんに夕飯をご馳走になる。これも感謝。感謝しっぱなしじゃ!!

 

 道中気になるものが。伊茶仁カリカリウス遺跡。

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 名前が面白すぎてつい路上で笑ってしまった。一人で。ちなみにイチャニはアイヌ語で「サケマスの産卵場」の意、カリ・カリ・ウスは「回る・回る・沢山ある」の意味らしい。肥沃な湿地帯を蛇行して流れる清流が目に浮かぶような素晴らしい名前だった。笑って申し訳ありませんでした。北海道を走っていると色々なアイヌ語由来の地名に出会う。これも北海道旅の面白さの一つだと、僕は思う。

 

走行距離 63.9キロ