風は西から 17.18日目

  17日目である5月6日は午前中にメンテナンスに出していた自転車を受け取り、生活用品を補充し、雨が降ってきたのでミスドで本を読み（函館のミスドは安いのだ）、雨があがったら自転車に乗って宿の近くのラッキーピエロで夕食をとり、宿に戻って寝た。まるで函館に住んでいるヒマな大学生のような生活をしていた。

 18日目である今日は天気も良く、出発日和だったがどうしても食べておきたいやきそば、マルキンやきそば、があったので開店時間である11時半まで時間をつぶして開店とともにやきそばを啜る。見た目からイメージされるほど味は濃くなく、一緒に頼んだ塩スープとも良くあっていた。

 12時過ぎにやっと函館を後にする。計3日間もいたので少し寂しい気持ちになる。しかし走り始めると海はとても綺麗で、天気も良く、やっぱり自転車っていいなと思えるようなコンディションだった。向かい風以外は。この日道南は西の風であった。僕が向かう先も西。つまりずっと向かい風なのである。皆さんも普段自転車に乗っていると向かい風の時があるかと思う。そんな時少なからず進みづらいな、とか遅くなるなとか感じると思う。後ろに大荷物を積んでいる僕らチャリダーはその風の抵抗が何倍にもなる。計算とかは出来ないけども間違いなく何倍にもなっている。風があんまり強いと明日へ突っ走れないのである。未来へ突っ走れないのである。魂も疲れる。

 それでも歌詞にあるように明日はきっといいはず、そう思ってテントを立てた後天気予報を見る。ひたすらに西の風なのである。民生先生頼むよー。

 知内町の無料キャンプ場にて野宿。独り占めなので気分がいいが、少し怖い。

走行距離 48.7キロ