4287のよろっと自転車日本一周旅

よろっと旅にでようや

91日目 セブンイレブンでの出会い

 7月20日、6時前に道の駅ひらたにて起床。しかし起きたら雨が降っていたのでいつでも出発できるように荷物を全て撤収し、自転車に積んだのち二度寝に入る。何度か起きて外を見るが雨。こりゃ午前中は無理かなと思っていたら10時過ぎに突然の晴れ間が。こりゃ行ける!と自転車に戻るとそこには一本のポカリが。誰かが差し入れに置いてくれたのであろう。

 

 そして出発しようとした時、そのポカリを置いてくださった親子の方が話しかけてくださった。何でも小さい娘さんと握手してほしいらしい。こんな小汚いバカと握手したいなんて変わった子だなぁ。それでもこういう風に誰かから応援されるってのは気持ちがいいもんですな。

 

 親子の応援に心は晴れ、天気は曇りだが出発。早速峠に挑む。しかし、峠を登り始めると再び雨が。すっかり油断していた僕は荷物も自分も雨の用意をしてなかったのでずぶ濡れに。さらに山の中なので雨宿りできるような店はおろか民家すらない。さっきまでの勢いはどこへやら一転暗澹とした気分に。

 

 それでもヒィヒィ言いながら雨の中進むともう潰れた個人商店があったので軒下を借りて雨宿りさせていただく。聞こえてくるのは雨が落ちる音と目の前の道を勢いよく走って行く車の音。屋根は偉大だ。さっきまではその音が嫌なものだったのに屋根の下に入るとそれらが心地いい。

 

 30分ほど雨宿りをしたら雨が上がったので再び走る。峠を越え、雨で濡れた路面を案じつつ下りいわき市に入る。

 

 いわき市突入

 

いわき市で最初に訪れたのはここ!

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 分かりづらいが、いわき市石炭・化石館である。いわき市の炭鉱の歴史、国内及び国外の化石について学べる素晴らしい博物館である。僕は小さな頃の夢が恐竜学者だったくらい恐竜が大好きなので寄らずにはいられなかった。

 

 幼い頃両親に連れられて来た思い出はあるが正直外観も中もすっかり忘れていた。なので初めて来た時と同じように楽しめた。

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 さまざまな恐竜、魚竜、翼竜、首長竜の化石やレプリカを見た。その一つ一つが大昔に実際に動いていたということにやはりいくつになっても興奮する。おそらく館内に溢れていた子供達と僕の目の輝きは同じくらいだっただろう。

いや!俺の方が輝いてたな!!

 

 化石を堪能したあとは炭鉱の歴史の方へ。まずエレベーターで坑内は降る(設定)のだがこれがなかなか怖い。まるでディズニーのセンターオブジアースのようだ。

 

 坑内には本物そっくりの人形置かれ実際の作業を見ることができる。細かく分けられたその作業に一つ一つが石炭を作るために必要なのだ。

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 たっぷり展示を楽しみ外に出ると再び雨。しばらく博物館の軒下で雨宿りする。この日はこんなのばかりだった。ますます気分が落ち込む。

 

 そしてもう一つ気分が落ち込む要素があった。それは今日の寝る場所が決まっていないことだ。いままではいくつか候補を出して走ってるときに気分で決めていたが今回はその候補すら無い。雨が上がって走り始めたはいいものの、どーしょっかなーと思いながらひたすら走っていた。

 

 そしてある温泉の休憩室が泊まれるという情報を掴んだ。しかし割とお金がかかる。この際仕方ないので少しでも安くするために割引券をプリントアウトしようと途中のセブンに立ち寄った。

 

 そこである人に声をかけられた。

 「何してるん?泊まる場所無いなら家来なさい!」

 見ず知らずの旅人を一瞬で誘ってくれた。最初はあまりにも急で面食らって断ろうかと思った。しかし増毛町の宿主、一休さんの言葉、「急いだって何も見えないよ〜。ぼちぼちいこうよ〜」、を思い出してやっぱり泊めさせていただくことにした。

 その言葉を信じて泊めさせて貰ったら最高の家族に出会えました。

 

走行距離 68キロ

道の駅ひらた→いわき市

 

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