嗚呼、走り続けて網走へ 55日目
6月13日、キムアネップ岬キャンプ場にて起床。最東端に近いこの辺りは夜中の3時頃にはもう明るくなり始める。そして5時には完璧な朝、というか昼と言えるぐらいまで太陽が上がる。まぁ今日は厚い雲の中だから関係ないのだが。はい、今日も小雨混じりの寒い日です。北海道には梅雨ないんじゃないの?
まぁ今日は久しぶりの都会、網走に着く予定なのでいつもよりかはテンション高めに出発する。堀くんはもう少ししてから出発するようだ。サロマ湖沿いに進み北見市をかすめ、一つ丘を越えると網走市に入る。この丘の上からの景色は北海道を象徴する素晴らしい景色だったが、すぐに下りに入ったので写真は撮れなかった。
そして能取湖の湖畔になるとサイクリングロードが現れる。網走湖の北まで続く長いサイクリングロードだ。まだシーズンではないのか整備されていなく、蜘蛛の巣に何度も引っかかり、道の横に生えてる草に荷物を擦らせ、地面に落ちている雨を含んだ小さな葉っぱが自転車や荷物に跳ねる。
まるでジブリの世界のような木のトンネルをいくつも越えると網走湖が見えてくる。
この湖畔に今日のキャンプ地がある。網走市街に入り、すぐに曲がって網走川沿いに進み、今日のキャンプ地へ着弾。すぐに昨日のキャンプで濡れたままのテントを張り、着替え、荷物を中に入れる。この頃になると遅れて出発していた堀くんも到着する。堀くんにキャンプ地を任せ、僕は市街へ行く。なぜなら自転車を直さないといけない。もうこれで何度目だろうか。始めに行った店にはハエのように追い払われ、次に行った店で修理できるようになった。自転車の親父は口は悪いが、優しかった。代車も貸してくれた。子供用だけど。
これで走ってたら網走の女子高生に笑われたなぁ、いと悲しや。
その後スーパーで買い出しをして、キャンプ地に戻り、メシ食って酒飲んで、堀くんと語り合って寝た。網走湖は夜でもぼんやりと見えて少し幻想的だった。
走行距離 45.6キロ