139日目 紀伊国、木の国
9月6日、潮岬キャンプ場にて起床。昨日とは打って変わり静かな夜を過ごせた。
朝、撤収していると隣にテントを張っていた人が話しかけてきた。その人はバイクで日本一周している人で久しぶりに日本一周勢と話せて楽しかった。話していてフィーリングがバッチリ合うのでつい話し込んでしまった。その方とは同じテントのメーカーを使っているし、日本一周しようと考えるし、サッカー好きだし、水曜どうでしょう好きだし、色々と合うところがあるのだろう。楽しい朝を過ごさせてもらった。
その方に見送ってもらって出発。相変わらずのアップダウンを進む。誰かのブログで見た、獲得標高のキャッチアンドリリースの意味がはっきりとわかる。登ったらその分降る。それを何度も何度も繰り返した。
しかし、景色はその分綺麗だった。この日は快晴だったので太陽の陽を海が反射してキラキラしていた。
道の駅すさみでこの辺りの名物、イノブタを食べる。前々から気になっていたのだ。
父がイノシシ、母がブタというハイブリッド生物であるイノブタのお味はブタの旨味とイノシシの野性味がうまい具合にマッチして、かつブタ肉よりもアッサリしていたがコクがあって美味しかった。若干硬さを感じるし、少しクセもあるが気にならない。できればもっと流通してほしいと思った。ちなみにこの辺りはイノブータン王国として独立しているらしい。ウィキペディアもなかなかの充実度なので一度覗いてみてほしい。
イノブタを食べ、イノブータン国王と王妃に謁見した後また走り出す。
左手には最高に綺麗な海、右手には「木の国」の名にふさわしいモコモコした森。そんな最高なロケーションと嘘みたいにアップダウンを繰り返す道を走って本日の目的地である白浜へ。
白浜に入ってすぐに景勝地である三段壁へ。
自殺の名所らしいがこんなに綺麗な場所だった。なんとなく地球の雄大さを感じた。この近くにある千畳敷はなんとなくパス。千畳敷は意外とどこにでもあるし。
その後白良浜で夕日を眺め、風呂に入る。浜辺にはカップル、ファミリー、大学生と思われるグループが一杯いた。近くて遠いような世界だった。
砂浜にこっそりテントを張って就寝。
走行距離 70キロ
潮岬キャンプ場→白浜