4287のよろっと自転車日本一周旅

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156日目 台風一過

9月23日、道の駅今治湯ノ浦温泉にて起床。夜中は台風の影響で強風が吹いていて、時たま風の音に起こされる時もあった。

6時ごろ側頭部に強烈な衝撃を受け飛び起きる。なんとテントの横に置いていた自転車が風で倒れてきたみたいだ。その下敷きになる。これで一気に覚醒したためこの後の撤収が早かった。結果オーライ。あー怪我しなくてよかったー。

7時半ごろに漕ぎ始める。出てからしばらくは強烈な横風っぽい向かい風。進行方向右斜め前からの風だった。漕ぎながら風に体を預けるように走るのは竜飛岬以来の経験だった。

普通に走るよりも体力を使うため息も絶え絶えになりながら走っていく。ふと横の田んぼを見ると

目の前から虹が生えていた。ちょっとこれで元気出た。幾つになっても虹にはテンション上がるのだ。

その後は国道11号で西条市から新居浜市四国中央市へと至る。右手はすぐに山、左には瀬戸内海という抜群のロケーションである。天気もよく台風一過である。風向きも進行方向が変わったためか追い風となり午前中のうちに60キロほど進む。

四国中央市は工業の街だった。国道11号沿いにドデカイ製紙工場が連なっていた。海の近くを通っているのだが潮の香りはしない。代わりに製紙工場独特の匂いが立ち込めている。この匂いは僕にとっては懐かしい。なぜなら地元近くにも大きな製紙工場があり、その辺りに行くといつも同じような匂いが立ち込めていたからだ。匂いというのは記憶において重要な部分を占めているらしいがどうやらその通りらしい。

しかし一瞬だけ紙になる前のパルプが積み重なっている場所だけは、新築の家のような気のいい匂いがした。

しばらく海沿いを走ると香川県に突入。多島海の美しさを感じながら、そして四国の豊かな山を眺めながら走る。

その後は海とはオサラバし少し内陸を走る。するとキラキラ光る稲穂達が迎えてくれた。

本州の方ではもう稲刈りが始まっていたが四国はまだほとんど刈られていない。秋の稲穂を見ると毎回高校のサッカー部の監督の話を思い出す。人間実力つけた後が一番謙虚にならないといけないっていう話だった、と思う。意外と心に残ってるもんだな。

そして今日一番の楽しみだった丸亀城に到着。まずその高さに驚く。結構遠いところからも天守閣が見えた。やっぱり、西に来てお城を訪れる機会が増えたが、お城がある街には憧れる。なぜかはわからない。

急な坂を登って天守閣まで向かう。天守閣にむかうに向かうまでの石垣もき綺麗な反りが入っていて美しい。そしてすごい高さだった。現存している天守閣は小さかったが天守跡から見える景色は素晴らしいかった。

海にはたくさんの島が浮かび、町の中からポコンと盛り上がった山があり、絨毯のように家々が広がっていた。今のところNo. 1の城である。



この日は丸亀市で一泊。明日はうどん三昧の予定である。

走行距離 110キロ

道の駅今治湯ノ浦温泉丸亀市

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