4287のよろっと自転車日本一周旅

よろっと旅にでようや

171日目 日本にもまだ

10月8日、道の駅にて起床。昨日会ったチャリダーの方に別れを告げ、お先に失礼。なぜなら今日は100キロ先の宇和島市になるべく早く着きたいからである。

まだ朝日も登り切っていない、早朝の空気はなんとも清々しい。が、前輪のダメージはなかなかのもので思ったよりも漕ぐのが疲れる。パーツが干渉し、摩擦が生じている模様。これで100キロ漕ぐのかと朝からげっそりする。

ただ、朝日を受けて輝く景色には心が温まる。日を受けてキラキラ光る海や、靄がかかって幻想的な山々と田んぼ。それら眺めながらのサイクリングは気持ちよくない訳がない。

その後はしばし海沿いの道とはオサラバし、山を越えるべく内陸へと入って行く。流れる川は清流。道はどんどん細くなっていく。傾斜はそれほどでもないのでキツくはないが、昼でも薄暗い道は少し不気味である。また、道が細いので車が来るとドキドキする。車同士がすれ違うにはどうするんだろう。どっちかがエライ距離バックしないといけないと思うのだが。


漕ぎながらどれくらい進んだのか確認しようと思ったらスマホは圏外だった。しかし周りには人家もあるのだ。そんな所で生活している方達が日本にまだいるなんて、と思ってハッとした。ほんの数十年前までは携帯なんてなかっただろうし、今でも無くて困らない人は沢山いる。ただ自分が携帯がなければダメなだけだろう。

思えば僕だって高校に入るまでは携帯なんて無くても何も困らなかったし(携帯が欲しいと言ったことはあるような気がする)、東京でも携帯ナシで過ごした経験もある。(壊したり無くしたり)それでも「電波が入らないなんて不便だろう」なんて思ってしまった時点で携帯に使われてる。情けない限りだ。便利って何なんだろう。不便って何なんだろう。そんな問いを抱かせてくれる素敵な道だった。

登り終えて下になるとまた川の様子が変わる。降り始めは同じような細い、THE 清流と言った感じだったが少しづつ川幅が広くなっていく。



最後の写真までくると海までは近い。川の人生?川生を追体験できる意味でもこの道は素晴らしいと思う。

ここまできたら高知の端、宿毛市街はすぐである。宿毛の道の駅でしばらく休憩してからまた走り出す。

走るとすぐに愛媛県に入る。高知は長かったが素晴らしい所だった。しかし今日の行程では愛媛に入ってからがキツかった。

登っては下り、登っては下る。いっくらやっても片付かない。正直愛媛に入ってからの道は今までの道でトップにきつかった。道を罵倒したいと何度も思った。が、しかし、景色が良すぎる。道に対して振り上げた拳を収めるしかなかった。面倒くさくて、やな奴だけど憎めない奴と言った感じだ。周りに一人ぐらいはいるだろう。

そんなくだらないことを考えていたら宇和島市に入っていた。速攻で土佐清水市で紹介してもらったお店に駆け込む。完成車やパーツの品揃えが豊富でこの店ならばと期待が高まるが、在庫が無かった。このレベルの店で無いとなると。ヤベェな、、、、。

マジかぁと落ち込んでいるとモロに顔に出てたのだろうか近くのショップに聞いていただけることに。すると在庫があるショップが見つかった。松山に。近くじゃ無いじゃん〜。また100キロじゃん〜。

それでも見つけてもらって感謝しかない。最後にはカフェイン入りのエイドゼリーまで貰って送り出される。ぜひ宇和島でお困りのチャリダーは犬飼自転車商会さんまで!

その後は宇和島市内のスーパーのイートインで夕飯を済ませ、作業し、道の駅宇和島へ。この道の駅は大きな屋根があって最高だった。近くにマックもコンビニも揃っている星三つの道の駅だった。

疲れもあって即就寝。

走行距離 100キロ

道の駅土佐清水→道の駅宇和島

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