さようなら、北の大地 75日目

 7月4日、道の駅にて起床。昼からの雨が心配なので早めに出発する。一応朝のウトナイ湖も見ていこうと思い。湖畔に出る。すると三羽の白鳥が佇んでいた。こっそりと近寄っても逃げない。よっぽど人馴れしているのか、バカなのか。取って食うぞ。お前美味いらしいからな。

 人馴れした白鳥に別れを告げて苫小牧市街へ。苫小牧は都会だったが朝早いためどこも開いてなかった。それでも朝食に寄りたいところがあった。苫小牧港にほど近いマルトマ食堂だ。ここはザ・魚市場の食堂と言った雰囲気で新鮮な魚介類が安く、多く食べられる。朝7時前にもかかわらずすでに先客が列をなしていた。別に急ぐわけでもないので気長に待っていると20分ほどで店内へ。お昼時だと2時間くらい待つこともあるらしい。

 ここのイチオシはホッキカレー。苫小牧が漁獲量No. 1のホッキ貝をふんだんに使ったカレーである。他にもマグロ丼やウニ丼。イクラ丼などが他ではお目にかかれないほど安い値段で並んでいた。迷った挙句、カレーを食べてもし足りなかったら追加で丼も食べようと決めてカレーを注文する。しばらくして来たカレーは予想の1.5倍大盛りでこれだけで満腹になった。次に来た時は他の丼も食おうと決意した。

 満腹になって店を後にし、一路室蘭へ。海沿いの道を西へ進んでいく。室蘭からフェリーで八戸にわたるので本日が北海道最終日になる。北海道で見た景色、美味かったもの、お世話になった方々の顔を思い出しながら走るものだと思っていた。しかし現実には道は凸凹、トラックバンバン、路肩はゼロ。こんなんじゃ感傷に浸る暇もないわ。ひたすらハンドルを握りしめながら走っていた。

 それでもなんとか雨に降られら前に室蘭市街へ到着。室蘭の観光名所、地球岬に行くか迷っている間に雨に追いつかれたのでドトールに避難する。結局そのドトールでフェリーの時刻まで過ごす。おいおい、これが北海道最後の1日かよ。雨だしよー。

 そう思いつつもフェリーの時間。自転車で乗り込み、寝床を確保し甲板に出る。するとそこには室蘭の夜景が広がっていた。北海道からの最後のプレゼントの様だった。

 最後に北海道の味を飲みながら就寝。

 北海道で出会った方、お世話になった方、本当にありがとうございました！！

必ずまた戻ってきて今度こそ一周完走します！

走行距離 80.4キロ

道の駅ウトナイ湖→室蘭フェリーターミナル→八戸