172日目 松山満喫!グルメと出湯!
10月9日、道の駅宇和島にて起床。朝早くから地元のじっちゃん達が近くのベンチでパチンコ談義に花を咲かせていた。元気なジーさま達だ。
昨日紹介された松山の自転車屋は今日が定休日なのであまり急ぐ理由は無い。とりあえず今日は松山に着けばよしとする。
あいも変わらず道は険しく肉体的にも精神的にもしんどくなってくる。ただ本当に景色だけはいいんだよなぁ。本当に憎めない奴だ。
さらに追い討ちをかけるように工事による片道交互通行がプレッシャーをかけてくる。しかも坂道である。5%以上の。5%を越えるとキツイと感じる坂道だ。三陸海岸を走っていたころは
「7%越えないと坂とは呼べねぇ!!」
西予市から大洲市に入る。この辺りまでくればそこまでのアップダウンは無くなる。その代わりに都市部なので車通りが多く、道が狭い。後ろからクラクションを鳴らされる事もしばしばである。
国道から眺める大洲城。
そして大洲市からは国道をそれて海に至る県道を走る。肱川沿いに市街地からゆるーく下って行く。気持ちよくなる快走路だったのでつい鼻歌が溢れる。
「あ〜あ〜、川の流れのよぉ〜にぃ〜」
誰もいなくて良かった。
しかし海に近づくにつれて強烈な向かい風に襲われる。さっきまでの鼻歌が混じるほどの清らかな陽気はどこへやら、鬼の形相で進む。
海沿いに出るとアップダウンは無くなったが風が強い。ただ、ここ数日は平坦な道など皆無だったのでそれなりのスピードで走れた。ただやっぱり向かい風はシンドイ。坂と違って終わりがないから。
そして今日一の見どころである下灘駅に到着。この駅は青春18きっぷの広告や映画、ドラマの撮影でよく使用される程のロケーションを誇る駅なのだ。と言ってもアクセスも悪く、平日だったので独り占めだろう、ウシャシャシャ。
と思って駅の近くに来たら愕然とした。駐車場は満杯。駅には写真を撮るための行列、さらには移動式カフェなんかもあって一大観光地の様相を呈していた。並んでいるのは若い人が多く、見たところ同じくらいの歳が多かったと思う。そいつらはやれカップルだの、やれ男四人組だの、まぁそれはそれは楽しそうでした。
ケッ。
逃げるように下灘駅を後にし、再び海沿いを爆走。通り過ぎるレンタカーにガン飛ばし、精一杯のキメ顔でアピール。なんていう無駄なことをしながら走っているといつのまにか松山に到着。久しぶりの大都会だった。
その後はすぐに松山が誇る道後温泉へ行き、久々の温泉で羽を伸ばす。格別だった。
道後温泉前で売っていた地元ビールをぐっと我慢し、今日の宿となるネカフェまでもうひと頑張りした。そしたらネカフェの隣のスーパーになんと!サッポロクラシック!が売っていた!神様に感謝してチビチビ楽しんだ。
これにて四国一周終了。あ、グルメ出てきてないや、まぁいっか何も食べてないし。嘘ついてごめんなさい。
走行距離 100キロ