4287のよろっと自転車日本一周旅

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174〜178日目 広島滞在記

10月11日から14日まで広島に滞在する。思えば広島に降り立ったのは今回が二度目。しかし、前回の滞在はもはや滞在とも言えないものだった。それは高校時代のサッカー部での遠征。しかも応援組だったので滞在することもない弾丸なものだった記憶がある。

あの時は3年生で受験が終わっているのが僕だけで、唯一の3年生として行ったような気がする。他にも3年生いたっけなぁ。

周りはみんな後輩だったけど楽しかった思い出がある。振り返ってみれば大変なことばかりだったが楽しい高校生活だった。人工芝の緑色の青春だったが。

マヌケヅラ

まぁなんで高校生活を振り返っているかと言うとぶっちゃけ広島で書くことがないからである。サボり癖のある自分は久々の都会である広島の過ごし易さにどっぷり浸かってしまい、呆けた日々を過ごしてしまっていた。

そんな中でも心に残った場所がある。広島平和記念資料館である。

1945年8月6日、広島に原爆が落ちた。それで沢山の人が被害にあった。それを機に日本はポツダム宣言を受け入れ、8月15日、戦争は終結した。と、知識だけでは知っていた。ただ現実はそんなものでは無かった。

外国人観光客や僕のような観光客。折しも広島ではバレーW杯の試合があり、いつにも増して外国人の姿が多かったらしい。そんな人々でごった返した館内を進んでいるとそんなことは気にならなくなった。なぜなら原爆の悲惨さを現代に伝えるありとあらゆる展示たちの雰囲気に圧倒されたからである。

気づけば涙が流れていた。人前で泣くことなどまず無いことだがこの時はどうしても止まらなかった。その感情は今でも分からない。可哀想、ひどい、の様な簡単な感情では無い。なんと言っていいか分からない感情を揺さぶられて流した涙だと思う。

展示をひとしきり見て資料館を出ると、入るときにはまだ高かった日が傾いていた。時間も忘れて没入していた。帰り道で原爆ドームを通った。行きも見ていた原爆ドームだが、ふと足を止めて見入ってしまった。

飽きるほど眺めた後に空腹感で我に帰る。やっぱり生理現象には勝てないものでやっとそこで現実に引き戻された感じがする。何を食べるか考えながら宿にする予定のネットカフェへ歩き始めた。

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