208日目 焼き物と軍艦の道
11月13日、本当に親しみすぎた唐津の街をあとにする。なんでこんなに止まってしまったのか見当もつかない。
目的地は海軍の街佐世保。道中伊万里や有田など焼き物で有名な街を通る。
流石に山越えが二つほどあったので朝は早めに出る。テントを片して荷物を積み込んだ後、最後に唐津の海を見ていこうと砂浜へ向かう。
その景色は幽玄の世界。朝靄に包まれた山々と打ち寄せる波の音。それだけの世界だった。と言いたかったのだが先客の中国人観光客の方々のお声が多少うるさい。と言うか日本のこんな片田舎（失礼）まで来るとは。
気を取り直して出発。山間の良い景色が広がる。久しぶりの走行、ってこれ何回目の久しぶりの走行？
途中休憩がてらみかんの無人販売所に寄った。100円で結構デカイみかんが売っていたのでついUターンしてまで買ってしまった。みずみずしくて少し酸っぱいがリフレッシュには丁度良かった。
その後は伊万里、有田を通る。流石に焼き物の町でも煙突だらけってことはなかった。が、道に焼き物が置かれていた。素人の僕から見てもやっぱり綺麗だ。
長崎県に入って佐世保へと一気に下る。と思いきや街中のくせにエゲツない長さの坂がいくつも出てきた。流石坂の町。と言うか坂の県。
佐世保市街へ到着。野宿予定の道の駅まであと10キロだ。しかし時間が少し早かったので海上自衛隊佐世保資料館へ寄った。北海道でもらった陸自のT-シャツ、緑の帽子とどっからどう見ても海自に似合わない奴だったが飛び込んだ。
まぁ館内はほとんど撮影禁止だったのだが凄かった。というか一日では見て回れない。閉館の時間の5時になっても全7階のうち4階までしか見れなかった。仕方ない、また戻ってきたらもう一回見ようと思って外に出ると、笑っちゃうくらいの大雨。
唐津で散々停滞していた時には一度も雨に降られなかったのに、出発一日目で雨に打たれるとは、全くもってツイてない。
走る気力も無いので佐世保の商店街の中へ。その後ネットカフェへ投宿。
走行距離 50キロ
