4287のよろっと自転車日本一周旅

よろっと旅にでようや

走れヨッツ、東の端へ向けて 64日目

 6月22日、根室市街の明治公園にて起床。時刻は午前2時半。辺りはまだ真っ暗である。日の出の時刻は3時半、目的地である日本最東端の納沙布岬は約20キロ先なのでこの時間の起床になる。こんな時間に走るのは初めてだった。

 初のナイトランだし、全く周りの景色は見えないし、クソ寒いしで必死に漕いだ。荷物はテントの中に置いてきたため軽い自転車で脇目も振らずに走った。日の出までに着か無くてはならないという点でメロスの逆バージョンだった。メロスは沈む太陽の10倍のスピードで走ったらしいが、ヨッツはそんなに速くない。

 

 だんだん空が白んできた頃に納沙布岬に到達。さぁ待ちに待ったご来光は—

f:id:yotsushu:20190705154647j:image

 

 ヨッツは激怒した。早起きした意味ないやんと。しかも到着して大変なことに気づいた。最東端の納沙布岬ステッカーを買うためにはお土産物屋が開く8時半まで待たねばならぬということを。現時刻は4時。気温は10℃。

 

 ここまで来たからには絶対手に入れてやる。そう決意しトイレの前室で震えながら待つことにした。大丈夫、僕には時間を潰すキラーコンテンツ水曜どうでしょうがついている。なーに、4時間なら原付四国と対決列島を見てればすぐだ。そう思いポケットからイヤホンを探る。

 

 イヤホンがなかった、、、。ヨッツは忘れた。流石に大音量で見るわけにはいかないので諦める。こんな時の為にKindleで一冊ダウンロードしておいて本当に良かった、、、。

 

 そんなこんなで8時になる。ちなみにこの間太陽は一回も顔を出さなかった。どこいったん。

 

 8時になったらサンマ丼で有名な鈴木食堂へ。この時期のサンマは冷凍の為、若干凍っていたがご飯に埋める、味噌汁につける等の対処で美味しくいただいた。正直サンマをナメていた。それまで寒空の中でじっとしていたこともあって染み入るような美味さだった。 

f:id:yotsushu:20190705160116j:image

 その後無事にステッカーを手に入れ帰路につく。この後根室駅から輪行する予定のため急いで帰る。来た時以上に激走する。すると行きの時は暗くてわからなかったが道中は湿地帯が続き、霧も相まって幻想的な雰囲気だった。白い花が咲き乱れている場所もあり、タンチョウヅルがいる場所もあった。けっこう好みの景色だったため一瞬立ち止まってボーッと眺めていた。

f:id:yotsushu:20190705160623j:image
f:id:yotsushu:20190705160618j:image代わり映えしないっスね

 

 その後は急いで帰テントし、着替えて、荷物をまとめて駅に直行。ちなみに堀くんは4時ごろ戻ってからずっと寝ていた。

 駅で自転車をバラし、専用の袋に入れ、特急の切符を買って準備完了。駅員さんも親身に自転車の置き場について考えてくれて有り難かった。

f:id:yotsushu:20190705161205j:imageこれが
f:id:yotsushu:20190705161202j:imageこう

 

 その後しばし電車の旅に。車窓からの景色を見ながら思う、この景色を自分で走った感じたかったと。心から。

f:id:yotsushu:20190705210650j:image

 

 7時間の電車旅が終わり、札幌に到着。友達が迎えに来てくれていた。そのまま荷物を積み込み、ご飯をいただき、車の中で就寝。明日は自転車の修理に行く。

 

走行距離 481キロ (440キロは電車)

明治公園→納沙布岬根室駅→札幌