4287のよろっと自転車日本一周旅

よろっと旅にでようや

136日目 世界遺産が続く道

9月3日、公園にて起床。昨日とは違ってバッチリ目が覚めた。この日は国道42号線の最高地点、矢ノ川峠に挑む。前日に地元の方から楽なルートを教えてもらってはいたがやはりここは挑まないとと思い挑戦する。

なんてことはなくただその迂回ルートと峠越えどっちもあんまり変わらないキツさだったのでそれなら距離が短い峠の方がいいでしょ!という考えである。そう、僕は計算高く、計画性がある男なのだ。

出発してからすぐに尾鷲市に入る。漢字は“おわし”、だが読み方は“おわせ”なんだそうだ。尾鷲市にはマックがあったので充電しようと寄ってみる。しかし、コンセントはないと言われてしまいただただ朝マックを食べただけになってしまった。

そして矢ノ川峠へと挑み始める。尾鷲市からは見渡す限り山である。

入ってすぐにキツくてたまらない。ただ横を川が流れているため若干涼しいような気がする。

それでも汗は滝のように流れ、シャツやサイクリンググローブからは雫がぼたぼた落ちる。それでもやっとの思いで矢ノ川峠を制する。

峠を越えた後はひたすら下り。空でも飛んでいるような心地で長い坂を下る。つい大声で歌ってしまう。それほど気持ちいいものだった。

海沿いまで降りてきて鬼ヶ城という世界遺産をスルーし(今考えるとなんでスルーしたか分からない。)、一切案内の無い歩行者進入禁止のトンネルにイラつき、次に現れた世界遺産花窟神社に到着する。

この神社はイザナミノミコトとカグツチノミコトを祀る神社で、どうやら日本最古の神社らしい。お社は無く、大きな岩が御神体である。ある種異様な雰囲気を出しているその巨岩はたしかに神さまがいると考えられても何ら不思議では無いものだった。

神社を後にし海沿いを走る。七里御浜は綺麗だったがどうにも天気が怪しい。また今日も一雨来そうだと考え、出来るだけ距離を稼ごうと急ぐ。しかし目的地の30キロ手前で雨に捕まってしまう。たまらずコンビニで雨宿り。

しばらく待つが一向に雨が止む気配がない。さらに雷まで鳴り出し、近くにもバンバン落ちる。一瞬コンビニの電気が消えたりもした。

その後小降りになり、雷も止んだので急いで飛び出す。出来るだけ日没前に目的地に近づいておきたいからだ。

途中ウミガメがいる道の駅を通り、

三重を越えて和歌山県に入り、

どっぷり日が暮れてからなんとか道の駅なちに到着。この道の駅には温泉が併設されているためゆっくりしようと思っていた。

しかし、ここで荷物を降ろし、風呂に入ろうと思っていると地元の人に話しかけられる。これから釣りに行くけど兄ちゃんも一緒に来ないかと誘ってもらう。

正直言って、最初は迷ってしまった。もう日もどっぷり暮れて真っ暗だし、峠越えて疲れてるし、温泉入りたいし。しかし、その夜釣りとおっちゃんから放たれる面白そうな匂いに惹かれてついていくことにした。

那智勝浦港の埠頭にはすでに多くの釣り人達が糸を垂れていた。その中に混じって釣っているとまぁ釣れる釣れる。よく分からないがボラやカサゴのような魚を釣った。

結局この日は夜中まで釣りに夢中になってしまった。そして誘ってくれたおっちゃんがお目当てのシラウオを釣り、その場で捌いて揚げて、丼を作ってくれた。釣れたての魚の美味いこと美味いこと。僕が釣った魚も煮付けにして食べたがこれも美味かった。うまく言えないが味が生きている気がした。

そのまま埠頭にテントを張ってこの日は就寝。心の底から楽しかった。それにしても千葉の勝浦と紀伊半島の勝浦、同じような位置にあって面白い。

走行距離 87キロ

始神さくら広場→勝浦港

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