4287のよろっと自転車日本一周旅

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168日目 船中八策

10月5日、その魅力に取り憑かれた高知市をなんとか離れることに成功する。しかし先日の豪雨でビチャビチャを通り越してヒタヒタになっていたテントを干すことから始める。

今日の高知は南国土佐に似合った気候でとても暑かった。そんなもんだからテントもすぐに乾くかと思いきや、ヒタヒタのテントはなかなか乾かず結局2時間そこで干していた。

濡れていたテント、フライヤー、グランドシート、マットが全て乾いてから出発。最初の目的地は西に30キロほど行った佐川町である。

それしても高知市は居心地が良かった。毎日のように商店街をぶらつき、お城を眺め、幕末に思いを馳せ、ぼーっとしていた。なぜかはわからないが同じようにぼーっとしている人が多かった。特に中央公園には朝から酒を飲んで一日中いる人もいた。

まぁそれはいいが、高知は良い。路面電車がのどかに走り、木々は南国風で、人もそれほど多くなく、かといって田舎過ぎない。そしてメシと酒がうまい。控えめに言って最高だ。ぜひまた訪れたい、と言うか機会があったら住みたい。こういう風に住みたいと思う街が増えるのも旅の醍醐味だよなぁ。

そして目的地の佐川町へ。多少登る。と言うか結構登る。なぜこの佐川町へ来たかと言うと、高知を代表する酒蔵、司牡丹酒造に行きたかったからである。ここの船中八策というお酒が東京のバイト先での人気商品だったため、どんな環境でお酒が作られているのか知りたかった。

佐川町は山間の静かな町で、近くには綺麗な仁淀川が流れ、歴史的な建造物が立ち並ぶ自分の好みドストライクな町だった。司牡丹酒造のデカイ酒蔵が道にずらっと並んでいた。これだけでも人気の程がうかがえる。


酒蔵をぐるっと外から見て回って、お土産の酒を買って佐川町を後にする。グダグダしていたのでもう日が傾きかけている。今日の最終目的地である道の駅須崎までは山を越えて行かなくてはならない。このままだと山の中で日没を迎えそうだったので急いで立ち去る。

あっという間にさっき出てきた佐川町が眼下に広がる。早く山を越えねば、その一心で走る。佐川町から須崎市を結ぶ国道494号線は四国の代名詞とも言える、え?これ一通じゃないよね?すれ違えないよ。って感じの道だった。下りだったから良いものの12%の坂もあった。本当に国道か疑いながら走っていたが標識は嘘をつかない。

そして無事日没前に須崎の町に着き、スーパーで買い物を済ませ、道の駅須崎にテントを張って夕飯を作って食べた。今日はカレー用の牛肉が安かったので普段よりもいい感じになった。やっぱり肉の王様は牛だよなぁ。

船中八策は龍馬の夢を表したもの。僕のテント中八策は肉を腹一杯食べたい、それだけだった。

走行距離 50キロ

高知市内→司牡丹酒造→道の駅須崎

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