4287のよろっと自転車日本一周旅

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219.220日目 長崎滞在記

11月24日、朝から雨が降る。時折雷も鳴り強く降っていた。佐世保あたりから感じていた体調の悪さがここに来てピークに。多分熱もあっただろう。体温計がないので分からないが。

思えば東京での3年間、一回も体温計を買わなかったから何年体温測って無いのだろうか。これで平熱だったら笑えるが、割とガチで体調不良だったのであったかい格好をして雨に当たらないアーケード内で大人しくしていた。

この日は偶然ローマ法王が長崎に来ていた。一目見に行きたかったけど我慢。まぁキリスト教信じてないからいいや。特にカトリックはまぁ、、、。

11月25日、今日は完全に体調良し。長崎の街を見て回る。

まず向かったのは長崎原爆資料館。広島と比べて淡々と事実が述べられているように感じた。だが、決して冷たいとかおざなりだとかではなく、淡々としているからこそ感じられる恐怖もあった。涙は溢れなかったが広島より考え込む結果となった。

僕が退館するときに入れ替わりで中国人観光客が大勢入っていった。日本は被爆国で核は保有していない。しかし中国は核保有国だ。彼らはこの展示を見てどのように感じるのだろうか。自分が知り得ない事だからこそちょっと気になった。

その後は歩いて谷を降る。道中一本足鳥居の案内があったので横道にそれる。

原爆によって片足が崩れてもなおここに立ち続ける鳥居。近くには幼稚園があり、そこから子供達の元気な声が聞こえる。ベンチに座っているとどこからともなく猫が寄ってくる。平和そのものな光景。その中に浮かぶ鳥居はどこか現実味がなく、そこだけ時間が止まっているかのように感じた。

大通りに出て路面電車に乗り、今度は海の方へと進む。

訪れたのは出島だ。当時は海に面していたが、現在は周りが埋め立てられ街の真ん中にあった。

鎖国時代の西洋との貿易。出島に住んでいた商人たちの暮らし。どれも大変面白かった。ただちょっと入場料高いかなぁ。



その後は近くの中華街へ。神戸の中華街より規模は小さいものの、そこかしこから上がる湯気がいちいちいい匂いで恨めしい。つい誘惑に負けて角煮まんをひとつ買った。本当にこれを考えついた人にはノーベル賞を上げたい。美味いに決まっているじゃないか!!

そして夕飯。やっぱり長崎に来たからには本物のちゃんぽんを食べたいと思った。そこで石田ゆうすけさんのブログを遡ると一軒あった。

江山楼という中華屋だ。見た目も内装もいかつくて気後れしてしまう。しかしここまで来て食べない訳にはいかない。ええい、ままよと思いって飛び込み、ちゃんぽんをオーダー。五分と待たずにちゃんぽんが運ばれてきた。

うーんこの速さ、作り置きかなぁ、とちょっと不安になるがとにかく食べよう。まずはスープから。

ビビッときた。なんだこれ、美味すぎるじゃないか。濃厚なんだけどアッサリしていて牛乳のようなコクもある。具材のアサリの出汁もでていて複雑かつわかりやく美味い。

具材と一緒に麺をすする。またこれがたまらない。モチモチな麺、シャキシャキな野菜、ぶるんと弾けるイカ、これまたどれも最高だ!口の中が火傷するのも構わず思わずかき込んでしまった。

お腹いっぱい幸せいっぱいで帰路につく。いやぁ大満足。ちゃんぽん恐るべし。

長崎市

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