竜飛岬 13日目
今日は竜飛岬へ行く。天気は良くないが竜飛岬名物の激坂に挑む。この旅が始まってから1番の坂だ。約20キロの間斜度8パーセント以上の坂が続く。これだけでもキツイのにこの日は風がすごかった。下の道の駅でも8メートル。竜飛岬は15メートルとでていた。西の風で追い風のときは坂でも自転車を漕げるが、逆風になると押して進むしかない。というより押しても中々進まない。
しかも道路にはなんの動物のものか分からない糞がたくさん落ちており、動物への不安も煽る。この状況でクマに出てこられたらひとたまりもない。さらに霧が立ち込め視界がほとんどきかないので車への不安も増す。スマホも低温のためすぐに充電が切れ、貴重な予備の充電機を使用する。これを2時間ほど繰り返しやっとの思いで竜飛岬に着く。この時は心身ともに疲れ切っていてぐったりした。
着替えてさっぱりしてから竜飛岬をまわる。石川さゆりさんの『津軽海峡冬景色』の碑や日本にここにしかない階段の国道などを見て回った。赤いボタンを押すと大音量で『津軽海峡冬景色』の2番が流れる。
竜飛岬に飽きてきたころに津軽半島の逆サイドへ出発。下へ降りるとさっきまでの風は弱まり、気温も上がってまるで別世界に来たような気分で自転車を漕いだ。
しかしそうは言っても風は強く、時たま向かい風になった際は風に対して怒り、追い風になった時は心から感謝した。
道の駅たいらだてに到着。はじめにテントを立てた場所が風の通り道だったらしくテントがひしゃげて怖かったため、裏手に張り直す。風のバカヤロー。
走行距離60キロ