223日目 別れは出会い
11月28日、天草のネットカフェで起床。お寝坊さんの僕をよーだいが起こしてくれた。なのにチェックアウトは僕の方が先。
外は雨が上がったばかりでとても寒かった。決めた、手袋を買おう。そしてこの時間(朝8時)に開いている、手袋が売っているところと言えばそう!最近ヨツヤナが絶大なる信頼を寄せているあそこ!ワークマンだ!!
♪広がる〜未来に〜夢が溢れて〜る〜(吉幾三)
とりあえず足軽みたいなよーだいを置いて、騎馬武者の僕はワークマンへひとっ走り。手袋とロンスパを買って出たらタイミングよくよーだいと合流する。
たった2日だったけどあんたから元気もらったよ!流石よーだい!いっつも太陽みたいなやつだ。またどこかで会おう!!
その後はのどかな山間の道をひた走る。こんな時期になんだけど秋の訪れを感じる道だった。
ダム湖があったり、田んぼがあったり、色づいた木々あったりバリエーション豊かだ。やっぱり自転車旅はこういう道を走ってなんぼだ。なんとなく自然と一体になって走れる気がする。
お昼頃には天草の端、牛深港へ到着。ここから30分の船旅を経て鹿児島県に突入する。
鹿児島側の蔵の元港はまるで海賊のアジトのような味わいだった。よーだいにそのことを伝えたらあいつは、「そんな汚いの?」とのたまいやがった。失礼なやつだ。写真を見れば僕が言わんとしていることは分かるだろう。
と思ったけど写真撮り損ねていたので割愛。
蔵の元港がある長島町はエゲツない坂が連続する道だ。ただ、景色が明確に変化したことを感じられて楽しい。
ちょっと傾き始めた日の光を受けて段々畑は輝き、野焼きの煙がそれに幻想感を加える。大きい建物や鉄筋コンクリート造りの建物が少ないので戦国時代のようだなと思った。
ただ、綺麗なだけで終わらせないのが長島。長島町と九州本土の阿久根市を結ぶ黒瀬戸大橋に着いた時に愕然とした。
歩道の道幅が恐ろしく狭い。ハンドルはギリギリ入るが、後ろの荷物がガリガリ当たる。ひたすら横歩きで自転車を押す羽目になった。しかもこの橋の上では暴風が吹き荒れ、その度にバランスが崩れ、ヒヤッとする。一度車道側に倒れ込み、自転車は手すりで止まったものの僕の頭スレスレを車が通ってゾッとした。
この橋の上から見た景色も恐ろしいものだった。が、恐ろしくも美しい。
この後は阿久根市の公園まで走り、コインランドリーで洗濯を済ませて終了。ふと考えてみると10日以上洗濯をしてなかった。スッキリして就寝。
走行距離 70キロ
天草→阿久根市